2019年7月7日日曜日

日本野鳥の会中部ブロック会議参加報告

日本野鳥の会中部ブロック会議第27回岐阜大会に参加しましたのでご報告します。

日時 6月8日、6月9日
場所 飛騨にゅうかわ温泉 飛岳銀嶺荘
内容: 講演「乗鞍岳のライチョウ」小林篤先生

協議事項: 各連携団体が保管する鳥情報のデータ化(愛知県支部)、
ガンカモ調査の育成システムの構築(愛知県支部)
報告事項 :遠江、新潟県、岐阜、愛知、三重 各支部

ライチョウ調査で有名な小林篤先生のお話を聞くことができました。先日、中央アルプスでライチョウの雛が確認され、絶滅したと考えられていた中央アルプスのライチョウが50年ぶりに復活したと報道されました。環境省による無精卵を有精卵に取り替える作戦との内容でしたが、小林先生はこの日まさに乗鞍岳で有精卵を採り中央アルプスに向かう途中で寄ってくれて、夕方無精卵を有精卵に取り替えるとのことでした。ライチョウの研究や生態調査の歴史や現在の状況等を体験に基づいた興味深い話を聞かせていただきました。
その中で、ライチョウは日本では古来から山岳信仰により神聖な高山にすむ鳥、神の鳥として非常に大事にされてきた。そのため、日本のライチョウは人を全く恐れないとのことでした。ちなみに海外では狩猟の対象であったため人を見ると逃げるそうです。このことは翌日のライチョウ観察で実感することになりました。あいにくの濃霧と小雨の中で視界が非常に悪く遠くが見えません。しかし2メートル位までライチョウに近づいても平気で行動していて、ゆっくり観察することができて感動しました。
 各支部の皆様との協議や報告を聞くことができ交流も深まって有意義な2日間を過ごしました。